日本人の約4人に1人がスギやヒノキなどの花粉症だと言われています
スギやヒノキの花粉が飛散する2月から5月ごろにくしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみといった症状が現れます。日本人の4人に1人は花粉症といわれ、一度発症すると自然に治ることはありませんので花粉症の人は増え続けています。
スギやヒノキ以外の季節にも他の植物の花粉は飛んでいるため、春先だけでなく、初夏や秋も花粉症症状がでることがあります。
ご自身が反応するアレルゲンを知り、対策を取る必要があります。当院では血液検査でアレルゲンを調べます。
こんな症状があるなら要注意
症状は花粉が多い年は強く出ますし、少ない年は軽くてすむことが多いです。
症状が出る方はご自分にあった治療をうけられることを勧めます。
- くしゃみ、鼻水が
春や秋になるとある - 春や秋に
目がかゆくなる - 家族に
花粉症の人がいる - 今年から
くしゃみや鼻水が続く
代表的な症状
くしゃみ、鼻みず、鼻づまり、目のかゆみが主な症状ですが、のどのかゆみ、のどの痛み、咳、皮膚のかゆみが出ることがあります。また、ひどい方は、頭痛、体のだるさが出ることもあります。
九州の花粉症状原因植物の
飛散カレンダー
花粉の飛ぶ量に比例して症状が悪化する傾向にあります。
検査
問診や鼻鏡検査を行うとともに、血液検査によってアレルゲン(何のアレルギーを持っていて、どの位の程度なのか)を特定します。適切な治療を受けるために、本人も治療する側もしっかり現状を把握する必要があります。
治療
残念ながら、花粉症を根本的に治す方法はありません。治ったと思っても、それは単にその年花粉に接した量が少ない場合がほとんどです。なので、様々な治療方法から自分にあった手段を検討し、仕事や日常生活に支障をきたさないよう、快適に過ごせるように、花粉症と向き合っていく必要があるのです。
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内服薬
花花粉の飛散が始まる2週間まえから飲み始めると、症状がでてから飲み始めるよりも症状が軽くて済むことが多いです。花粉が飛んでいる間内服を継続します。
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鼻スプレー
内服薬とあわせて使えます。副作用が少なく、鼻づまりが強い方にもおすすめです。
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レーザー治療
慢性的な鼻づまりにお悩みの方には、アレルギーへの過剰反応を鈍らせることが可能なレーザー治療もあります。当院ではCO2レーザーを使用しています。鼻のなかを麻酔した後に下鼻甲介粘膜にレーザーをあてます。個人差がありますが、1年程度症状がおさえられます。レーザー後一時鼻腔内の粘膜がはれることがあります。内服薬と点鼻薬を使用いただき、2週間後に診察いたします。
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舌下免疫療法
花粉が飛んでいない時期から少量の花粉アレルゲンを体内に取り込み、体を慣らしていく治療です。現在、スギとダニのみ保険適応となっております。1日1回舌の下に薬をおきます。1分程度でとけて吸収されます。3年は継続していただくことをすすめております。花粉症の時期に薬を減らしたい方、春先に戸外活動をする方、体質改善を希望する方に勧めます。
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注射薬(ゾレア)
重症の花粉症の方には皮下注射の治療があります。ゾレアは花粉によって産生されたIgE抗体と結合し、IgE抗体が肥満細胞と結合することを防ぐことで、花粉を異物と認識できなくなり花粉症の症状をおさえます。適応となる方が限られますので使用前に血液検査や診察が必要となります。ご相談ください。
レーザー治療(外来手術)
レーザー治療とは
アレルギー反応起こる鼻の粘膜に対しCO2(炭酸ガス)レーザーを照射することによって粘膜の状態を変性させる事で原因となる物質が入ってきてもアレルギー反応を起こしにくくする治療(日帰り手術)です。 ※要予約
効果の期間
個人差がありますが、1年から1年半程度症状は抑えられますが、再度の処置が必要になる場合もあります。
治療の流れ
- STEP.01
- 問診・検査
アレルギーの状態をお聞きします。レーザー治療の適応になるか診察をします。(手術は予約制となっております)
- STEP.02
- 手術当日
麻酔を含ませたガーゼを鼻の中に入れ鼻の粘膜の表面麻酔を行います。
- STEP.03
レーザーを照射します。両鼻約15分程度で終了します。
- STEP.04
鼻の中にお薬を塗ります。
- STEP.05
- 術後
術後はすぐに帰宅でき、入浴など通常の生活をおくることができます。
- STEP.06
- 2週間後
再度受診していただき鼻の状態を診察します。