のど
魚の骨がのどに刺さったら?放置・誤処置が招く重大リスクと今すぐできる対処
魚の骨が刺さったら、驚いて慌ててしまう方も多いでしょう。
けれども無理に取ろうとすると、かえって喉を傷つけてしまう危険があります。
まずは家庭でできる安全な対処を試すことが大切です。
この記事では、魚の骨が刺さったときに正しく取るための耳鼻咽喉科での処置や、刺さらないための予防策、さらに保護者の方からよく寄せられる質問への答えもまとめ、安心して対応できるよう解説します。
目次
慌てないで!魚の骨がのどに刺さったときに最初にすべきこと
魚の骨は扁桃や舌の根元(舌根)に刺さりやすくアゴの下が痛む場合には扁桃に、喉仏のあたりが痛む場合は舌根に刺さっている場合が多いようです。
子どもののどに魚の骨が刺さってしまっているようであれば、まずは優しく声がけし気持ちを落ち着かせてあげてから口の中を覗きます。
のどに魚の骨が確認できたら、まずは次のような方法を試してみましょう。
- つばを飲み込む
- うがいをする
それでは1つずつ見ていきましょう。
つばを飲み込む
小さなお子さんが魚の骨をのどに刺してしまったとき、慌てて指を口に入れて取ろうとしたり、ご飯などを無理に流し込んだりするのは大変危険です。
喉の粘膜を傷つけてしまい、かえって症状が悪化することがあります。また、かえって骨を埋没させてしまうリスクもあります。
まずは、親御さんが落ち着いて見守りながら、お子さんに唾を何度か飲み込ませてみてください。
小さな骨であれば自然に胃へ流れていくこともありますが、しっかり刺さっている場合に強く飲み込ませると傷を広げてしまうこともあるため注意が必要です。
お子さんの喉の痛みがまだ続くようであれば、自己処理をやめて早めに耳鼻咽喉科を受診してください。
うがいをする
小さなお子さんが魚の骨をのどに刺してしまったときは、まず水やぬるま湯を口に含ませて、やさしくうがいをさせてみましょう。
浅い位置にある小さな骨なら、水の流れで自然に取れることがあり、家庭でできる安全な応急処置として有効です。
ただし、勢いよく強くうがいをさせると、のどの粘膜を傷つけてしまう危険があるため注意しましょう。
数回試しても骨が取れず、子供が痛みや違和感を訴えるときは、無理をせずに耳鼻咽喉科を受診してください。
やってはいけないNG対処法3選
子どもの喉に魚の骨が刺さったかもしれないとき、親御さんはのどの痛みや違和感を早く取り除いてあげたいと、いろいろと試してしまいがちです。
しかしながら、子どものために「良かれと思って」行った対処法が実は、間違いでかえって子どもの喉や臓器を傷つけてしまうこともあります。
間違った対処法で子どもを傷つけることがないよう、ここでしっかりと確認しておきましょう。
ご飯を丸のみして魚の骨を押し込む
小さなお子さんが魚の骨をのどに刺したときに「ご飯を丸のみさせて押し込む」という昔ながらの方法は、とても危険なので避けてください。
この行為は骨をさらに深く粘膜に押し込んでしまい、取り出しにくくなるだけでなく、のどや食道を傷つけて炎症や出血を引き起こす原因にもなるためです。
場合によっては、臓器の奥に穴があくような重大な合併症につながることもあります。
骨が見えにくい場所に移動してしまうと病院での処置も難しくなるため、決して試さず、正しい方法で安全に対応することが大切です。
ピンセットや箸を使って無理やり取ろうとする
小さなお子さんが魚の骨をのどに刺してしまったとき、ピンセットや箸を使って無理に取ろうとするのは大変危険です。
指や器具で触れることで骨を奥に押し込んでしまい、のどの粘膜を傷つけて出血や感染を引き起こす恐れがあります。
家庭にある道具では細かい操作や十分な視野が確保できないため、骨が見えない場所に移動してしまい、かえって病院での処置が難しくなることも少なくありません。
お子さんが違和感を訴える場合は、自己処理を避け、速やかに耳鼻咽喉科での診察を受けることが大切です。
喉に違和感があっても放置する
小さなお子さんののどに魚の骨が刺さっているかもしれないとき、「そのうち取れるだろう」と放置するのは大変危険です。
時間が経つにつれて刺さった部分に炎症や腫れが進み、細菌感染によって膿がたまる膿瘍ができることがあります。
炎症がのどや食道の奥に広がると、胸の中央にある縦隔という心臓や大血管、気管を包む大切な部分にまで及び、縦隔炎という重い病気につながることがあります。
縦隔炎は呼吸困難や循環障害、敗血症など命に関わる状態を引き起こす可能性があるため、痛みや違和感が続く場合は迷わず耳鼻咽喉科を受診してください。
魚の骨がのどに刺さったときの耳鼻咽喉科の対処法
魚の骨がのどに刺さったときの耳鼻咽喉科の処置の流れは次の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 問診 | 患者さんの症状や魚の骨が刺さった経緯を詳しく聞く |
| 視診 | 口の中やのどの奥をライトで照らしながら視診。必要に応じて喉頭鏡や鼻から入れる細いファイバースコープで観察 |
| 処置 | 骨が見つかれば専用の鉗子(かんし)を使って慎重に取り除く |
処置中に患者さんがえずくことがあるため、局所麻酔を用いて負担を軽減する場合もあります。
骨が深く刺さっていたり見つかりにくい場合は、レントゲンやCT検査、胃カメラ(上部消化管内視鏡)を使って骨の位置を確認し、内視鏡での除去や全身麻酔下での処置を行うことも。
これら一連の処置は、「咽頭異物摘出術」と呼ばれ、通常の医療保険の対象です。
処置後は、刺さった部分の炎症や傷の状態も確認し、必要に応じて薬の処方を行います。
魚の骨くらいで…と思わず耳鼻咽喉科へ
のどに刺さった魚の骨がなかなか取れなければ、耳鼻科で取ってもらいましょう。
「魚の骨くらいで・・・」と思う必要はありません。
実際にのどに魚の骨が刺さって来院される方は少なくありませんので、遠慮なく受診しましょう。
とくに出血が多い場合や痛みが強いときには、夜でも救急外来をすみやかに受診しましょう。
食事中に魚の骨が刺さらないようにするための予防策
魚の骨が子どもの喉に刺さらないようにするためには、食事前に骨の取り除きをしっかり行い、骨の少ない魚を選ぶ配慮が大切です。
とくに幼児や小学生の場合、口の中で骨を取り除くのが難しく、そのまま飲んでしまうこともあります。
調理の段階で圧力鍋を使ったり、三枚おろしなどでできるだけ骨を取り除いてあげましょう。
ただ、どんなに親御さんが気を付けて料理を出しても、小骨が残ってしまうこともあります。
そのため、子どもには食事前によく噛んで食べるよう伝えておくようにしましょう。
また食べる時も楽しく安全に過ごせるよう、焦らず落ち着いて食べる習慣を身につけることが予防につながります。
魚の骨がのどに刺さったときによくある質問とその回答
魚の骨がのどに刺さったときによくある質問とその回答を院長先生にお答えいただきました。
魚の骨がのどに刺さったときに水やお茶で流し込むのは効果がありますか?
浅く刺さっている場合はそれにより脱落する場合もありますが、かえって悪化させるリスクもあると思います。
子どもが「痛い」と言わなくなったら、もう骨は取れていると考えてよいのでしょうか?
多くの場合取れていると考えてよいと思います。
すぐに受診したほうがいい症状(危険サイン)はありますか?
やはり刺さっていると思われる部位が限定される場合は、骨が存在する可能性が高いですので、危険な状況ではないことが多いですが、受診をお勧めします。
まとめ
魚の骨がのどに刺さったときに、慌てて無理に取ろうとしたり、ご飯で押し込んだりするのは危険です。
喉を傷つけたり炎症や感染を起こす恐れがあります。
まずは落ち着いて、唾を飲み込む・やさしくうがいをするといった安全な方法を試しましょう。
- 魚の骨がのどに刺さったかもしれないときは放置せず最寄りの耳鼻咽喉科を受診する
- 骨がのどに刺さったら無理矢理取ろうとしない
- 子どもに魚料理を食べさせるときはできるだけ骨を除きよく噛んで食べるよう伝える
刺さった魚の骨の形状や刺さった場所によっては、早急な対応が必要なときもあります。
血が止まらない、痛がり方が異常などいつもと違う様子が見られたら、夜間でも受診しましょう。
福岡市西区姪浜にお住まいで、子どもののどに魚の骨が刺さったかもしれないと思ったら、まつばら耳鼻咽喉科へお越しください。
まつばら耳鼻咽喉科では、専用の器具を使ってお子さんの苦痛の原因である魚の骨を取り除くことができます。
また、痛みが治まった場合でももしかしたら、骨が奥に突き刺さっている可能性もあります。
お子さんの安全のため、落ち着いて耳鼻咽喉科へ相談しましょう。

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